軟弱地盤などにおいて鋼矢板(シートパイル)やH鋼杭などを用いて仮設土留めを行う場合には、土留め杭引抜により周辺の民家や埋設物、堤防などに多大な影響を及ぼすことが多く、引抜くことが出来ないまま残置されていました。
また、堤防工事においては、多発する大災害時に土留め材引抜跡処理の不具合(水みちになる)による堤防決壊の恐れが問題視されています。
これらの対応策として、本工法は唯一の有効な手段としてこれまで200件以上の実績を重ねてきました。
本工法は、引抜きによって発生する空隙に対して、予め設置しておいた充填管より専用充填材を連続的に同時充填することが特徴です。
その結果、鋼矢板を撤去しても土の中には鋼矢板の形をした充填材が残り、鋼矢板残置とほぼ同じ状態を維持します。
コスト削減と事業損失防止、鋼矢板の再利用による環境負荷の低減に役立ちます。水中での施工も可能な工法です。